今治より、日々のこと

2019.06.27

今治タオルを縫っている縫製業者さんが

ベトナムからの実習生を厳しく働かせて
とんでもないことになっていて、それが
放映されて驚きました。

こうなってしまった原因 そもそもの
根本から考え直して根絶しない限り
また違う工程 違う工場で 同じことが起こりそうです。

タオルは 簡単な織物ですが

出来上がるまでには たくさんの工程があり

たくさんの業者 機械 人の仕事を通じて

あのシンプルな白い一枚のタオルが出来上がります。

 

その過程の中に 一番必要なのは

余裕。

 

かと思いました。余裕がないからこんなことが起こる。

資金の余裕

納期の余裕

売値から取れる利益の余裕

 

 

いつからか その余裕がなくなり

その余裕のなさは 最終的に 外注縫製工場へ。

どの段階にも 余裕があれば

どの段階でも こういったことは起こりにくい。

 

そもそも ヘムって 本当に必要なのか?

フリンジの方が 機能的で 縫製の必要はない。

効率を重んじるあまり 三列 四列 五列と

一台の織り機で一度に たくさん織ろうとする。

 

そうするから 耳を縫わなくてはならない。

ヘムも もちろん。

 

今治タオルってのは 種類も多すぎるし濫造しすぎたと思っています。

ぼくだったら 一列の織機で 織る

それには 耳の縫製がいらない。

さらに ヘム縫いは せず フリンジにする(マフラーのように)

 

そうすれば無縫製タオルの出来上がり。

 

とにかく この産地には 産業人の余裕が必要なんだな。

信頼を取り戻すのに また数十年と かかるだろう。

コツコツと また積み上げていくしかないね。